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大妻中学高等学校
東京都千代田区にある女子校「大妻中学高等学校」は、中高完全一貫教育の中で国際社会を生き抜くためのカリキュラムを実施し、「グローバル化した世界に羽ばたき、社会で50年活躍できる女性」の育成を目指しています。
今回は、入試広報部 部長の長谷先生にお話をお伺いしてまいりました!

探究プログラムの特色
同校では、創立当初より学んだ知識、技術を社会にどう活かすのかという「事実学習」を大切にしており、中高一貫となった現在でも、その精神を受け継いだ探究学習に取り組んでいます。
中学3年生では課題研究の結果を約4000字の課題研究論文にまとめ、高校での探究学習につなげていきます。
高校2年生では更に発展した約6000字~8000字の研究論文を作成します。
研究課題のテーマは、生徒が自分自身で興味、関心を持った課題を見つけ出し、取り組んでいます。
探究学習を通して課題を見つける力、分析する力、考察する力も身につけるという言葉の通り、生徒が取り組んだ課題研究のテーマは非常にさまざまです。 過去には「昆虫食への抵抗をなくすには」という食料危機問題に着目した生徒や、古い言語がなぜ継承されないかの問題にした「バレンシア州における言語状況と政府という世界でおこっている問題とそれを解決する方法」を考え調査を行った生徒がいました。

英語を活かせる学校行事・取り組み
同校では、世界が掲げる社会課題に対し考え、解決に向けて議論を行う「模擬国連」に学校全体で取り組んでいます。
年に2回、渋谷教育学園渋谷との共同開催で、参加者400人~500人となる国内最大規模の会議を主催しており、「模擬国連」に取り組む学校の中心となり盛り上げています。
春には学校全体での「模擬国連」を開催し、上級生は下級生の模範となっています。
中学1年生は必修科目として授業に組み込まれており、さまざまな国の立場で課題に対して考え、解決策を考えるということを繰り返し取り組むことにより、多面的な思考力が育まれていきます。
高校2年生と高校3年生のハイレベルな英語力を持つ生徒を対象として実施されている
「Global Language Arts Program」(GLAP)は英語で取り組む探究学習です。 模擬国連に通じる国際課題の探究や、世界的な講演イベントを開催するTED(Technology Entertainment Design)の講演を参考に、自分の考えを発表する授業が行われています。


大妻が求める生徒像とは
同校にはさまざまなタイプの生徒がおり、「こういう子でないと馴染めない」ということはないそうです。きちんとしている生徒が多く「例えば、使用した椅子をそのままにしておく。そういう子はいません」と長谷先生は言います。
自立した女性の育成を目指した創立者である大妻コタカが掲げた「恥を知れ」という校訓は、自分自身を戒める言葉として生徒一人ひとりに浸透しているとのことです。
同校では現在もこの校訓を大事に受け継ぎ、生徒たちが身につけている校章バッジの裏側には、「恥を知れ」と刻まれています。バッジを身につけることにより、校訓にこめられた意味を生徒たちに伝え続けています。

「模擬国連」や「GLAP」などを通して、多面的に物事を考える力を育むことや、創立時から大切に受け継がれている自分に向き合う心をもつことは、「他者の意見をまずは受け入れ、自分の意見も表現できる自立した人物を目指してほしい」という学校の教育方針につながっているとのことです。

学校名:大妻中学高等学校
所在地:東京都千代田区三番町-12
TEL:03-5275-6002
東京メトロ半蔵門駅より徒歩5分
JR市ヶ谷駅より徒歩10分
ホームページ:https://www.otsuma.ed.jp/