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富士見丘中学高等学校
東京都渋谷区にあり、「国際性豊かな若き淑女の育成」を教育目標に掲げ、WWL (ワールド・ワイド・ラーニングコンソーシアム構築支援事業)カリキュラム開発拠点校に指定されている中高一貫の女子校「富士見丘中学高等学校」で、佐藤副教頭先生にお話をお伺いしてまいりました!


多読で洋書を読む力を養うExtensive Reading
中学3年生から高校1年生の全生徒を対象に、「Extensive Reading」という授業が行われています。
個々の生徒の英語レベルに合わせて課題図書が用意され、その中から自分で選び、辞書を使わずに洋書を読みます。
わからない部分はネイティブ教員に質問し、読み終わったら本の理解度を測る確認テストを受けます。10問中、8問正解したら合格となり、次のレベルの課題図書に進みます。
多読を通して、語彙力や速読力を養成し、英語で読んでいくことへの慣れを育むとのことです。
図書室には約4000冊の洋書があります。易しいものはイラストの多い絵本のような本から長編小説まで、あらゆる生徒のレベルに合わせた洋書が用意されているので、帰国生から一般生まで無理なく取り組むことができます。

日本人教員とネイティブ教員による細かな英作文指導
中学1年生から高校2年生は、「週末エッセイライティング」という英語の課題が、毎週末に課されます。
中学1年生は日記を書き、中学2年生以降はテーマが与えられ、その内容にそったエッセイを週明けに提出します。
提出された内容をネイティブ教員が表現・文法を中心に添削し、日本人教員が全体の構成面などのアドバイスを記します。2人の教員の目を通した丁寧な添削を行い、生徒に返却されます。
添削されたものを参考に、生徒は次の週末でリライトを行い、2週で1つのエッセイを完成させます。2週目の提出で完成度に応じた点数がつけられます。
この繰り返しにより、生徒には「書く」ことの習慣化と改善すべき点に気づく力を養うことができるようになります。また、教員側も生徒個々の英語レベルの把握に役立てています。


豊富に設けられた探究の時間
同校では、中学1年生より探究活動が始まり、「5×2」(ゴカケルニ)と名づけています。
「自主研究5×2」には、平日5日間で受けた授業で学んだことを、週末2日間で自らの「研究」につなげてほしいという意味がこめられています。
中学1年生から高校2年生まで自由にテーマを決め、1年間、週末や長期休暇中に探究活動に取り組みます。それぞれの興味・関心を掘り下げることを通じて、「探究」の面白さに気づき、自身のオリジナリティを発見します。
その他、高大連携をしている慶應義塾大学とのワークショップやSuper Science High Schoolである池田学園池田高校との合同研修等、さまざまな探究活動を行っています。
その結果、「WWL・SGH×探究甲子園」や「全国高校生フォーラム」など、多くの全国大会へ出場し、入賞者を多数輩出しています。

学校名:富士見丘中学高等学校
所在地:東京都渋谷区笹塚3-19-9
TEL:03-3376-1481
京王線 笹塚駅より徒歩5分
ホームページ:https://www.fujimigaoka.ac.jp/