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関東学院中学校高等学校
神奈川県横浜市にある共学校「関東学院中学校高等学校」には、「人になれ 奉仕せよ」というスクールモットーがあります。キリスト教の教えに基づいて他者を思いやることの大切さ、隣人のために自らの力を発揮することを学び、新たな時代に力を発揮するリーダーシップをもった人材の育成に注力しています。
今回は、同校の入試広報部 副部長の武井先生にお話をお伺いしてまいりました!

英語を活かせる学校行事・取り組み
同校では、高校1年生と2年生の希望者を対象にイギリス研修が行われます。
夏の2週間、イギリスのパブリックスクールで授業を受け、寮生活を送ります。2023年はモーバンカレッジで実施され、2024年はラグビー発祥の学校として有名なラグビースクールで実施されました。2025年はイートンカレッジにて実施されます。
このプログラムは毎年60人から80人の希望者から抽選で15名程度の参加者となる、人気の研修となっています。
また、この研修には世界各国の学生が参加し、さまざまなルーツをもつ学生と寮生活や研修プログラムを通じて交流できます。
2週間の研修を終えて帰国した生徒たちは、確実に世界を広げて帰ってくるとのことです。
中学2年生から高校2年生は週8時間の英語の授業に加えて、週2時間、完全に英語だけの環境を通して英語力の自信を得る「ベルリッツメソッド🄬」の授業を受けます(中学1年生は週1時間・高校3年生は選択制)。
1クラスを3分割し、少人数制で「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能をバランスよく強化する英語教育を行います。
以前行われた授業の中には、ネイティブ教員の出身国の料理を作るというテーマの授業がありました。授業を通して多様なルーツをもつ教員の文化を学ぶことがあり、英語でのコミュニケーション力をつけると同時に異文化理解にもつながっています。

探究プログラムの特色
高校1年生と2年生が取り組む「総合的な探究の時間」では、高校1年生は全国12カ所に分かれた地域課題に取り組みます。
課題の内容は、多岐にわたります。池井戸潤の小説『下町ロケット』で取り扱われたロケットエンジンのパーツの制作に取り組む北海道赤平市の町工場や福井県鯖江市で物づくりや女性活躍の社会に関して学んだり、徳島県上勝町で移住してきた若者たちのゼロウェイスト(ごみゼロ運動)から未来への一手を考える手助けをしたりします。
高校2年生では「他者との共存」というテーマで台湾、韓国、沖縄の3カ所に分かれて研修旅行を体験します。研修旅行に際し、修学旅行探究ノートを用いて事前学習を行い、現地ではその地域の歴史や文化を学び、解決すべき社会課題を見出します。
台湾、韓国を選択した生徒は現地の高校や大学を訪問し、現地の学生と交流をする機会もあります。この探究学習の経験を通して「世界の中の日本」を体感し、生徒一人ひとりの視野を広げていきます。

関東学院が求める生徒像とは
『「やりたい!」という生徒の声を尊重し、挑戦に応える校風』だと武井先生は言います。
特色ある部活動として、「技術部」があります。物づくりを行う部で、「学校の何でも屋」と称されるほど幅広く活動しています。
エコカーの制作を行い、HONDAの主催するエコマイレッジチャレンジに参加するなど成果を残しています。
技術部では、新たな活動をする際に学校側に企画をプレゼンします。プレゼンの後、制作資材を調達するために教員からの依頼を請け負うことで支払われる技術部共通通貨「KG」を得て、活動資金としています。教室内の備品を制作したり、教員用のハンガーラックを溶接して制作したりするなど、さまざまな工作活動を行っています。
また、夏期に毎年行われている「生徒による学校説明会」は、生徒の声からはじまりました。
校内をウォークスルー形式で巡ってもらう体験型の学校説明会は、今も人気の行事となっています。
同校では、帰国生の経験から得た苦難を乗り越える力、他者を大切にする経験などを高く評価しているため、意欲的に帰国生の受け入れを行っているとのことでした。

学校名:関東学院中学校高等学校
所在地:神奈川県横浜市南区三春台4
TEL:045-231-1001
京浜急行 黄金町駅より徒歩7分
市営地下鉄ブルーライン 阪東橋駅より徒歩10分
ホームページ:https://kantogakuin.ed.jp/