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桐朋女子中学校・高等学校
東京都調布市にあり、1959年から多くの帰国生の受け入れを行っている、中高一貫の女子校「桐朋女子中学校・高等学校」で、国際教育センター主任の水谷先生にお話をお伺いしてまいりました!

帰国生への手厚いサポート
同校は、1959年から多くの帰国生の受け入れを行っている実績があります。帰国して間もない生徒には嬉しいサポートがたくさん用意されています。
入学した帰国生は「帰国生カード」を提出します。「帰国生カード」には、生徒が滞在した国でどんな学校に通っていたか、どんな授業をしていたかなどを記入します。生徒を受け持つ教師が、どのような背景で勉強してきたのか確認できるツールとなっています。
帰国生は年に4回担任との面談があり、「帰国生カード」を資料として用い、帰国生が順調に学校生活を送れているか確認をします。
また、帰国生は入学時に、今まで過ごしてきた国で体験したことや、日本との文化の違いへの気づきなどを作文にして提出します。
この作文は「帰国生の眼」という冊子となり、学校の図書館に納められます。さまざまな国からきた帰国生の経験を文章化して残すことができています。

補習とフォローアップ体制
「リソ講座」は、海外と日本の教育の違いを補うための補習講座です。国語と数学を週1回行います。希望者がいた場合には理科と社会も対応できるそうです。
放課後、週1回(年間20回)行われる英会話教室は、英語、フランス語、ドイツ語から選択でき、さまざまな国からくる帰国生の語学力維持にもつながっています。

I.S.C異文化サマーキャンプ
「I.S.C異文化サマーキャンプ」は、都内の施設を利用して2泊3日で行われる英語研修です。
夏休みである8月下旬に、中学1年生から高校2年生の希望者を対象として、習熟度別で行われます。
ネイティブ教員と日本の大学に留学している外国人留学生と共に、課題に取り組みながら生活する英語漬けの3日間です。
朝から晩までオールイングリッシュの授業を受け、SDGsの課題に取り組んだり、プレゼンテーションや英語劇の発表をしたりとさまざまな活動に取り組みます。

開校以来大切にしてきた探究学習
同校は、開校から現在まで、80年以上にわたり探究学習に取り組んでいます。
「T-project」は、3年前から始まった同校オリジナルの探究学習です。
自分でプロジェクトの問いをたて、中学3年生から高校1年生までの2年間かけて調査、考察を繰り返します。探究学習の結果をディスプレイボードにまとめ、年度末に全員参加の発表会が行われます。
発表会は、ポスターセッション形式で5分くらいのプレゼンの後、質疑応答を行います。発表会には在校生に加え、保護者や専門家も参加します。発表の内容は、ディスプレイボードとレポートがまとめられた冊子になって残ります。


学校名:桐朋女子中学校・高等学校
所在地:東京都調布市若葉町1-41-1
TEL:03-3300-2111
京王線 仙川駅より徒歩5分
ホームページ:https://chuko.toho.ac.jp/